カランコエ、
花言葉・・・幸福を告げる、あなたを守る、沢山の小さな思い出、大らかな心。
(西洋での花言葉・・・人気、人望)
誕生花 | 2月25日、12月11日 |
花の色 | 赤、ピンク、白、黄、オレンジ |
開花時期 | 10月~6月 |
分類 | ベンケイソウ科、 カランコエ属(別名:リュウキュウベンケイ属) |
別名 | 紅弁慶(ベニベンケイ) |
原産地 | マダガスカル島、南アフリカ、東アフリカ、ソコトラ島 |
1年、多年? | 多年草 |
〈花の名の由来〉
●属名カランコエ(kalanchoe)・・・フランスの博物学者ミシェル・アダンソン(1727~1806)が、カランコエ属の一種の中国名の「加籃菜」の発音から名付けたとされています。
●ベニベンケイ・・・カランコエのたくましい性質を弁慶のたくましさになぞらえたそうです。
〈花言葉の由来〉
●たくさんの小さな思い出・・・小さく可愛い花をたくさん咲かせる花姿に由来するといわれます。
●幸福を告げる・・・釣り鐘状の花をつける種類もあり、幸せを告げる鐘のような形にちなむとも言われています。
〈特徴〉
●サボテンと同様に多肉植物で肉厚な葉に水を貯める事ができます。
●日の長さが短くならないと花が咲かない「短日植物」で、夜も人工光がある環境では花が咲かない事もあります。日照時間が短くなったときに花を咲かせる植物を「短日植物」といいます
●この性質を利用して光が当たる時間を調整すれば1年を通じて花を楽しむ事ができます。
(早く寝かしつけるのがポイント、詳しくはページ後半でご紹介します)
〈たくましい繁殖力〉
●カランコエのいくつかの種は、葉の先端や葉の縁に鋸歯(きょし・・・小さな葉っぱ)があり、その小さな葉が落ちるとそのまま発芽し数を増やすという優れた繁殖力を持ちます。
●水をたくさん必要とせず、管理も簡単なことから、観葉植物の初心者の方や一人暮らしの方でも気楽に育てることができます。とても丈夫で育てやすいです。
育て方
乾燥に強いですが、過湿や寒さに弱いことが特徴です。
日本の夏は湿度が高く、カランコエにとっては過酷な環境なので、鉢植えにするのが一般的です。
植え付けは、5月~6月の梅雨前か、9月の穏やかな気候の頃が適期です。
水はけのいい用土を好みます、「市販の多肉植物用培養土」もいいですね。
苗の根は軽くほぐし、浅く植え付けましょう。冬以外は日当たりのいい屋外で管理するか、1年中陽の入るお部屋に置いてあげて下さい。
〈水やり〉
春~秋の生育期は、土の表面が乾いたらたっぷりとあげましょう。ただし、過湿が苦手で、水が多いと根腐れを起こしてしまうので、土の表面が乾燥している事をよく確認して下さい。
そして秋には少しずつ水を控え、冬は土の表面が乾いてから2日~3日後に水やりをして下さい。
乾かし気味にするのが元気に育てるポイントです。元々暑い所の出身ですから乾燥には強いです。
〈肥料〉
新芽を出す5月~秋にまでは液体肥料を10日に1回程あげて生育を促しましょう。
気を付けて欲しいのは夏の気温が高い時期に肥料を与えると、根腐れの原因になるので、肥料は与えない様にして下さい。
花が咲いている間も肥料は与えなくてもいいですが、花を長く楽しむなら、リン酸分の多い肥料を少量与えるといいでしょう。
〈お花の手入れなど〉
カランコエは、10月~5月に次々と新しい花茎が出てくるので、3割ほど枯れてしまった花茎は、順次付け根から切り落としてしまいます。また、夏に生えてきた新芽を摘んでおく「摘芯」を行うと、わき芽が出て、花数も増えます。
〈花の咲く時期を調整出来る〉
カランコエは、昼の長さが短くなると花芽をつけてくれます。そのため、短日処理を行うことで、好きな時期に花を咲かせる事が出来ます。日照時間10時間を30日~40日ほど繰り返すと、花芽を形成するので、花を咲かせたい時期の1ヶ月前くらいから調整しましょう。
方法は簡単で、夕方5時~翌朝7時までダンボールなどで覆い、光を遮断するだけです。短日処理を行わないと、一般的に冬以降、主に春に花を咲かせます。
〈冬の寒さは?〉
カランコエは寒さに弱いので、冬を越すには10度以上になる屋内で育てましょう。
気温の低い場所で育てると、つぼみが付きにくくなり、春に花を咲かせなくなってしまいます。
特に気温が5度以下で休眠してしまい、長く休眠すると枯れてしまうので気を付けましょう。
〈簡単に増える〉
カランコエは挿し木で簡単に増やすことができます。4月~6月頃か9月に、枝を先端から5cm程度の所で切り、先端の葉を2枚ほど残して挿し穂を作りましょう。
挿す時の容器は培養土を入れたポットなどで大丈夫です。挿したら半日陰(半日くらい陽が当たる所)で管理すると、1ヶ月程で発根します。6ヶ月ほど経って苗の根がしっかりしてきたタイミングで、3号鉢に植え替え、ひなたで管理しましょう。
先にも書きましたが、種類によっては葉の先端や葉の縁に鋸歯(きょし・・・小さな葉っぱ)があり、その小さな葉が落ちるとそのまま発芽し数を増やしますので、知らん間にカランコエの子どもが育ってる、なんて事もありますよ。
〈アブラムシに注意〉
カランコエにはアブラムシが付きやすく、その分泌物はスス病の原因になります。
春の暖かくなり始めた時期に、新芽やつぼみにアブラムシが発生しやすいので注意してください。発生した場合は早めにアブラムシ用の殺虫剤で対処しましょう。
カランコエは灰色カビ病にかかる事もあります。枯れた葉や咲き終わった花をほおっておくと良くないので、枯れた葉や咲き終わった花はこまめに摘み取り、灰色カビ病を予防してあげましょう。
風通しのいい所が理想です。
〈育てやすい〉
店先でよく見かけるカランコエは、多肉植物なので水やりの頻度が低く、ひなたに置いておけば元気に育ちますので、初心者でも簡単に育てる事が出来ます。
何か育ててみたいけどなぁ、と思案している方は、カランコエがお勧めです。
疲れて帰って来てもカランコエを見るとホッとさせてくれます。
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