ヒイラギナンテン、
花言葉・・・愛情は増すばかり、激しい感情、激情。
誕生花 | 12月10日、12月14日 |
花の色 | 黄色 |
開花時期 | 3月~4月 |
分類 | メギ科 、 メギ属 |
別名 | トウナンテン(唐南天)、マホニア |
原産地 | 中国、台湾、ヒマラヤ |
1年、多年? | 多年 |
〈名前の由来〉
日陰でも良く育ち、南天のような枝ぶりに、ヒイラギに似たトゲのある葉を持つ事にちなんでいます。
〈花言葉の由来〉
愛情は増すばかり・・・花穂を長く何本も広げて、鮮やかな黄色の花を次々と咲かせながらどんどん実を付けていく事に由来するのかも。
激しい感情・・・チクチクと見るからに痛そうな鋭いトゲの葉を持ち、放射状に茂る姿からきているのでしょう。
〈特徴〉
常緑低木です。放射状に数本出した長い花穂に芳香のある黄色い花を3月~4月に咲かせてくれます。その中にある雄しべは、昆虫などが触れるとその刺激で内側に動いて、花粉をなすり着けます。辛抱強く観察してみたいですね。
その後青紫色のブルーベリーに似た実をつけます。
常緑なので落葉はしませんが、霜に当たると、赤褐色に葉が色付き、寒さが一層深まった事を教えてくれます。紅葉も?楽しめますね。
よく見かけるのは公園やマンションの窓下、店のエントランスなどで、鋭いトゲで睨み(ニラミ)をきかせている様です。
それもその筈、立入り防止に植えられています、見かけたら「いつもお勤めご苦労様」と労をねぎらってあげましょう。
日本で普及しているのは「春咲き種」ですが、中国雲南省には、「冬咲き種」の分布もあります。
育て方
成長が遅くて、大きくなりにくい常緑低木です。花を楽しむというよりは葉っぱがメインの種です。
基本的に丈夫ですが、乾燥に少し弱いので極端に水ハケがよかったり、日当たりがよすぎるなどして枯れることもまれにあります。しかし、そこをクリアすれば放置OKです。
挿し木でも増やせますが、知らない内に落ちた種からも勝手に増えます。
関東なら問題ないですが、北海道や東北では冬は越せないので枯れてしまいます。
ホソバヒイラギナンテンは秋(9月10月)に花が咲きます。
〈水やり〉
庭植え
・・・真夏の日照りでもない限りは水やりは不要で、自然雨だけでOKです。
鉢植え
・・・土が乾いていたら水をあげましょう。特に春から夏に掛けて生育する時期は蒸発もあいまって乾燥しやすいので、水が切れない様にしてあげて下さい。
反対に水をやりすぎても根腐れしてしまいます。水やりは季節を問わず土が乾いていたら水をあげるくらいにしましょう。水をあげる時は鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとあげます。
冬には水を控えますが、控えるのは頻度(回数)で「量」ではありません。
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油粕と骨粉を混ぜたものを春(3月、4月)と、冬(12月)頃にあげます。肥料が無くても枯れることはありませんが、花芽の形成を考えるなら肥料が欲しいですね。
花がメインの植物ではありませんので、「生育が悪いと思ったら肥料をあげる」、くらいでも十分です。
〈植え付け〉
植え付けは春か秋。
ヒイラギナンテンは寒さに若干弱く、北海道や東北では冬を越せません。
他の地域でも、秋に植えつける時は、寒さが来る前に植え付けをしましょう。根が広がる前に寒波が来ると枯れてしまう事があります。
土は余程乾燥じゃない限りは育ちます。土は市販の培養土ならOK(あえて書くと、腐葉土を含んだ、やや粘度のある、それでいて水ハケが良くて、とややこしいですが)。よほど合わない限りは育ちます。
若干乾燥に弱いので、「水ハケが良過ぎる」お庭に植えるには向いていません。
移植は難しい方ですが、浅めに植える方がいいです。鉢植えの場合は1回り大きな鉢で、土を崩さずに植え替えをしましょう。
〈日当たり〉
●日陰でも大丈夫です。
比較的日陰にも強いので少々日当たりが悪くても、葉の艶(ツヤ)や成長は変わりありません。ただし、日当たりがあまりに悪い(まったく日が当たらない、木漏れ日すらささない)と、ヒョロ長くなったり、葉っぱの色も悪くなります。
●真夏の直射日光にはちょっと・・・
日当たりでも適しているのですが、強い日に当たると葉っぱの色が抜けて、黄色くなってしまいます。
それですぐに枯れる訳ではないですが、なんだか可哀相です。成長が遅いので、場合によっては枯れてしまいす。
●紅葉には半日陰くらいが必要です。 ヒイラギナンテンは寒さによってスイッチが入り紅葉しますが、それなりに日光が当たる必要がありますので、やはり半日陰くらいが良いですね。
〈剪定(センテイ)〉
剪定は春にしましょう。
花芽の形成が8月なので8月以降から開花時期の間に剪定すると花が咲かなくなります。花がメインではない種類とされていますが、黄色く可愛いお花が咲くと、間違いなく癒してくれます。
剪定は最初にしましょう。ヒイラギナンテンは枝分かれしにくい性質があり、一度も剪定をしていないと、一本の棒がヒョロっと立つモヤシッ子みたいになってしまいます。
ヒイラギナンテンの先を切って脇芽を出させてあげると、コンモリとした樹形になります。摘芯と呼ばれる作業ですね。
店で売っているヒイラギナンテンはすでに摘芯していますが、あまりにコンモリとならないならば、先を切って脇芽を出させるようにします。(自分では良く分からない場合は、買ったお店に写真を持って行ってアドバイスを聞くのもいいですね)
もう脇芽が出てるならば、後は簡単
剪定は春にしましょう。成長が遅くて、剪定と言っても、「邪魔な枝を切る」、「風通し良くする」くらいです。毎年する必要もありません(春頃に「剪定は必要かな?」と様子は見てあげて下さい)。
何もしなくてもコンモリと育ち、よほど狭い場所に植えない限りは邪魔になるほど育つ事もない、控え目な子です。
〈仲間〉
●別種:ナリヒラヒイラギナンテン(冬咲き細葉)・ホソバヒイラギナンテン(冬咲き細葉)
●品種:チャリティー(冬咲きで花に鑑賞価値がある)
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